【まえがき】たった5分に命を吹き込む子どもたち
「先生、あと5分遊べる?」と目を輝かせる子どもたち。けれど大人の私たちは、同じ5分を「何もできない時間」として見過ごしてしまう──。

5分って、大人にとっては“何もできない時間”だけど、
子どもにとっては“無限の遊び場”なのかもしれない。
そんな“時間感覚のズレ”に違和感を覚え、手に取ったのが『あっという間に人は死ぬから「時間を食べ尽くすモンスター」の倒し方』(佐藤舞著)でした。
「忙しい」「余裕がない」と言いながら、SNSや推し活に没頭する日々。それは本当に“自分の人生”を生きていると言えるのだろうか?
この記事では、教師である私自身の経験とともに、本書をヒントに見つけた「価値観というコンパス」について綴ります。
【筆者の背景】教師という「黒子」のような在り方
教師という仕事は、誰かの人生に関わる尊い役割でありながら、目立たない「黒子」のような存在です。
私自身、「手すりのような教師でありたい」と願いながら日々を過ごしています。
そっと寄り添い、支え、でも気づかれない。あたりまえすぎて感謝されない存在。
それでも、その“影の存在感”に、私は誇りを持っていました。



読書したいのに、気づいたらYouTubeを観てる…
なんで?私、本当に逃げてる?
仕事やSNS、推し活、ラーメン巡り──どれも一見楽しい。でも心のどこかで「これでいいのかな」と自問していたのです。
【本題】“時間モンスター”の正体と、人生に潜む3つの理
佐藤舞さんの著書では、「死・孤独・責任」という3つの理を避けるために、私たちが“時間モンスター”に心を明け渡してしまう様子が描かれています。
それは、目の前のタスクに追われたり、推し活に熱中したりすること。「誰かに必要とされたい」という欲求の裏返しでもあります。
📘アドラー心理学からのヒント📘
「人間の悩みはすべて人間関係」──だから関係性が重いほど、逃避の時間も増えていく。
【実践編】“自分の時間”を取り戻す3ステップ



じゃあ、どうやって“自分の時間”を取り戻すの?



この問いに向き合うヒントを、3つ紹介しますね。
ステップ1:何もしない時間=瞑想を習慣化する
スマホを置き、3分間だけ目を閉じて呼吸を感じる。そんなシンプルな瞑想が、自分の内側に気づきを与えてくれます。
ステップ2:自分の「価値観」を言葉にする
価値観とは、「自分の人生はどうあるべきか」という指針。手帳やメモに「こう生きたい」と書き出すだけで、迷いにくくなります。
ステップ3:価値を追わず、価値観を追う
得たい結果(価値)ではなく、自分らしい在り方(価値観)を優先する。すると、忙しさに飲まれず、自分の軸が保てるようになります。
【まとめ】あなたの時間は、誰のものですか?



“価値を得る”じゃなく、“価値観に従って生きる”って、すごくしっくりくる。
気づけば、時間に追われていた毎日。けれど「たった5分」に心を向けるだけで、人生は少しずつ取り戻せるのかもしれません。
“モンスター”を倒す鍵は、外の世界ではなく、自分の内側にある「価値観」というコンパスです。



あなたにとっての“手すり”のような価値観は、何ですか?
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