【導入】「忙しいのに、満たされない」──その理由とは?
毎日やることに追われているのに、なぜか心が満たされない。
そんな感覚を抱えたことはありませんか?
やるべきことは山積み。
けれど、ふとした瞬間に思う。「私って何のために生きてるんだろう?」
その違和感の正体は、“自分の価値観”を置き去りにしていることにあります。
この記事では、私自身の経験を交えながら、
「価値観ワークシート」を使って“本当の自分”と出会う方法をお伝えします。

毎日やることばかりで、自分の気持ちを考える余裕なんてないんですよね……。
【背景】誰かの期待に応え続けて、見失った“自分”
教師という仕事は、日々多くの人と関わるもの。
子ども、保護者、同僚、そして社会──
常に“誰か”のために動いています。
もちろん、それはとても尊いこと。
でも、自分自身の“軸”がぶれてしまうと、「これでよかったのか?」という迷いが生まれます。
私自身も、そんな時期がありました。
忙しさに流され、自分の気持ちに目を向ける余裕がなくなっていたんです。
そんなときに出会ったのが、「価値観ワークシート」でした。



“頑張ってる”のに、なぜかモヤモヤしてしまう。そんな自分が嫌だった時期もありました。
【本題】「価値観ワークシート」とは何か?
価値観ワークシートとは、
自分にとって「本当に大切なこと」を“見える化”するツールです。
よくある質問例はこんな感じ:
今までで最も熱中した経験は?
嬉しかった言葉は?
尊敬する人の共通点は?
絶対に譲れないことは?
こうした問いに答える中で、自分の「人生の軸」=価値観が少しずつ浮かび上がってきます。
【体験談】私が見つけた“手すり”のような価値観
実際にこのワークを通して見えてきたのは、
「そっと寄り添う」「陰で支える」という価値観でした。
それはまさに、教師としての私の在り方と重なっていたのです。
目立つことじゃない。
でも誰かの力になることに、自分は一番のやりがいを感じていた──
それに気づけたとき、「これが私の軸だ」と思えました。



ああ、私って“支えること”に喜びを感じる人間だったんだ──。
【実践編】価値観ワークシートの作り方
自分だけの価値観ワークシートを作るには、次のステップが効果的です。
ステップ1:問いをつくる(内省を促す質問)
今までで一番嬉しかった瞬間は?
絶対に許せないと感じたことは?
子どもの頃に夢中だったことは?
周囲からよく言われる自分の特徴は?
理想の自分像とは?
ポイントは、「正解を出そうとしないこと」。
心が動いた瞬間を思い出しながら、素直に書き出してみましょう。



“正解を出そう”としなくて大丈夫。まずは“感情が動いた瞬間”に注目してみましょう。
ステップ2:キーワードを抜き出す
問いに答えた内容から、感情が動いた言葉をピックアップ。
「安心」「挑戦」「感謝」など、心に響く言葉を大切にしてください。
ステップ3:優先順位をつけて言語化する
特に大切にしたい価値観を3〜5つ選び、
「私は〇〇を大切にして生きていきたい」という一文にまとめてみましょう。
【活用編】価値観を見直し、書き直すことのすすめ
ワークシートは「一度書いて終わり」ではありません。
定期的に見直すことで、より深い気づきが得られます。
見直すときのポイントは次の通りです:
- 思考より“直感”を信じる:「なんか気になる」「これ大事かも」で十分。
- 価値観は変化するもの:1ヶ月後・半年後に見直してみましょう。
- 人と比べない:「私にとっての大切」が、何よりの正解です。
【まとめ】自分の価値観を言葉にしたとき、人生は動き出す



本当は気づいていたけど、言葉にして初めて“これだ”って思えた。
“忙しさ”に埋もれそうな日々でも、
価値観が明確になることで、生き方や働き方の選択が変わります。



次回は、実際に使える価値観ワークシートPDFも配布予定です。
まずは一歩、自分と向き合う時間をとってみませんか?