「振り返りジャーナルを始めたものの、いつのまにかやらなくなってしまった」。そんな経験のある先生は、決して少なくないと思います。最初は意気込んで始めたのに、忙しさにまぎれて、気づけば三日坊主——。
でも、続かないのは、あなたの意志が弱いからではありません。続ける「仕組み」がなかっただけです。今回は、振り返りジャーナルを三日坊主で終わらせないための、仕組みづくりについて書いてみたいと思います。
「意志」で続けようとすると、失敗する
続かない最大の原因は、「がんばって続けよう」と意志の力に頼ってしまうことです。意志や気合いは、忙しさや疲れの前では、あっけなく崩れてしまいます。
大切なのは、意志に頼らなくても自然と続く「仕組み」をつくることです。「やろうと思わなくても、気づいたらやっている」。その状態を目指すことが、継続のいちばんの近道です。意志の弱さを責めるのではなく、仕組みでカバーする。そう発想を変えることから始めましょう。
続けるための、3つの仕組み
1. 時間を固定する
いちばん効果的なのが、「いつ書くか」を固定してしまうことです。毎日決まったタイミングに紐づけると、それが習慣になります。「給食後に書く」「帰りの会の前に書く」など、既存の日課とセットにするのがコツです。
「時間が空いたら書こう」では、永遠に書く時間は訪れません。一日の流れの中に、ジャーナルの時間をあらかじめ組み込んでおく。これだけで、続けやすさは大きく変わります。
2. ハードルを限界まで下げる
「たくさん書かせなきゃ」という気持ちが、かえって継続を妨げます。最初は、一行でもいい、単語だけでもいい。「これなら毎日できる」というところまでハードルを下げましょう。
負担が大きいと感じた瞬間、人は続けられなくなります。教師も子どもも、「これくらいなら楽勝」と思える軽さこそが、続ける秘訣です。物足りないくらいでちょうどいいのです。
3. 教師も完璧を求めない
続かなくなるもう一つの原因が、教師側の「全部にコメントしなきゃ」という負担です。毎日全員にていねいに返そうとすると、教師が先に力尽きます。
コメントは、ローテーションで一部の子だけにする日があってもいい。「読んだよ」のサイン一つでもいい。教師自身が無理なく続けられる形にすることが、結果的にジャーナルを長続きさせます。続けることを、教師の負担にしないことが大切です。
「切らさない」ことを最優先に
続けるうえで、私がいちばん大切にしているのは、「完璧にやること」より「切らさないこと」です。
一日くらい書けない日があっても、気にしない。大切なのは、ゼロが続いて自然消滅してしまわないことです。調子のいい日もあれば、書けない日もある。それでも、細々とでも続いてさえいれば、習慣は生き続けます。
完璧を目指して途中で燃え尽きるより、ゆるくても長く続けるほうが、ずっと価値があります。「切らさない」を合言葉に、肩の力を抜いて続けていきましょう。
おわりに
振り返りジャーナルが続かないのは、意志が弱いからではありません。続く仕組みがなかっただけです。時間を固定し、ハードルを下げ、教師も完璧を求めない。この三つの仕組みがあれば、三日坊主は卒業できます。
そして何より、「切らさない」ことを最優先に。完璧でなくていいのです。細く長く続けたその先に、子どもたちの変化と、確かな積み重ねが待っているはずです。
