中学生の振り返りジャーナル お題20選──思春期の生徒が書きやすい質問例

「振り返りジャーナルを始めてみたいけれど、何を書かせればいいんだろう」

そんな声をよく聞きます。とくに中学生は、ただ「今日を振り返って書きなさい」と言っても、なかなか筆が進みません。思春期の生徒には、思春期の生徒に合った「問いの立て方」があるのです。

この記事では、中学校の教室で実際に使える振り返りジャーナルのお題を、20個まとめました。書きやすい軽いものから、少し深く自分を見つめるものまで、4つのカテゴリーに分けて紹介します。なお、なぜ振り返りジャーナルが思春期の生徒にこそ効くのかについては、こちらの記事で詳しく書いていますので、あわせて読んでみてください。

目次

カテゴリー1:日常をふり返る(書き出しやすい)

まずは、誰でも書きやすい入り口のお題です。ジャーナルに慣れていない生徒や、書くことに抵抗がある生徒には、ここから始めると安心です。

① 今日、自分が「ちょっとがんばったな」と思えたことは?
② 今日一日で、いちばん心が動いた瞬間は?
③ 今日の自分を天気で表すと?それはなぜ?
④ 最近、当たり前すぎて気づかなかったけど、実はありがたいことは?
⑤ 今日「これおいしかったな」と思ったものは?

「天気で表す」のように、答えに正解がなく、比喩で書けるお題は、構えずに書けるのでおすすめです。

カテゴリー2:自分を見つめる(内面に向かう)

少しずつ、自分の内側に目を向けるお題です。書くことに慣れてきたら、こうした問いを混ぜていきます。

⑥ 自分の好きなところを一つ、こっそり書いてみよう
⑦ 最近モヤモヤしていることがあれば、言葉にしてみよう
⑧ 「本当はこうしたいのに、できていない」ことはある?
⑨ 1年前の自分と今の自分、変わったところは?
⑩ 今の自分に点数をつけるなら何点?その理由は?

「こっそり書いてみよう」という一言を添えるだけで、生徒は安心して本音を出しやすくなります。誰かに見せるためではなく、自分のために書く。その感覚を大切にしたいところです。

カテゴリー3:人との関わり(思春期のテーマ)

友達関係や人とのつながりは、思春期の生徒にとって最大の関心事のひとつです。言葉にしにくい思いを、ジャーナルの中でそっと整理できるお題です。

⑪ 最近、誰かに「ありがとう」と思ったのはどんなとき?
⑫ 言いたかったけど言えなかった言葉はある?
⑬ 友達のすごいなと思うところを書いてみよう
⑭ もし1日だけ誰かと入れ替われるなら、誰になりたい?なぜ?
⑮ 最近、誰かにやさしくしてもらったことは?

こうしたお題は、生徒が人との関わりをポジティブに捉え直すきっかけにもなります。トラブルの多い時期だからこそ、温かい記憶に目を向ける問いを意識的に入れていきたいものです。

カテゴリー4:未来・価値観(少し深い)

最後は、自分の生き方や価値観に踏み込むお題です。ジャーナルが定着し、生徒との信頼関係ができてきた頃に効果を発揮します。

⑯ 10年後の自分に、今いちばん伝えたいことは?
⑰ 「これだけは譲れない」と思うことはある?
⑱ 自分にとっての「かっこいい大人」ってどんな人?
⑲ 失敗してもいいから挑戦してみたいことは?
⑳ 自分が大切にしたい言葉や座右の銘はある?

こうした問いは、進路を考え始める時期の生徒にとって、自分の軸を見つめ直す機会になります。すぐに答えが出なくても、考えること自体に意味があると伝えてあげたいですね。

お題を使うときのポイント

20個のお題を紹介してきましたが、使い方にもコツがあります。

まず、いきなり深いお題から始めないこと。カテゴリー1の軽いものから入り、生徒の様子を見ながら少しずつ深めていくのが鉄則です。最初から「価値観は?」と問われても、生徒は身構えてしまいます。

次に、毎回お題を変えなくてもいいこと。同じお題を週をまたいで繰り返すと、前回との変化が見えてきます。「先週と今週で、答えが変わった」という気づきも、立派な振り返りです。

そして、「書きたくないことは書かなくていい」と保障すること。お題はあくまできっかけです。生徒が安心して向き合える場であることが、何よりも優先されます。

おわりに

振り返りジャーナルは、お題ひとつで生徒の筆の進み方が大きく変わります。今日紹介した20個を、ぜひ教室の実態に合わせて選んでみてください。

大切なのは、生徒が「これなら書けそう」と思える問いを差し出すこと。小さな一行から、生徒の内側にある言葉が少しずつ立ち上がってくるはずです。なぜ中学生にこそ振り返りジャーナルが効くのかについては、中学校こそ振り返りジャーナル──反抗期の生徒にこそ効く3つの理由もぜひご覧ください。

けーわい先生
小学校教員
1987年生(メッシ世代)
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