お金の勉強を始めて、人生の見え方が変わった話──一教員の体験から

恥ずかしながら、私は長いあいだ、お金のことをほとんど考えずに生きてきました。毎月給料が入り、なんとなく使い、なんとなく残ったぶんが貯金になる。それで十分だと思っていたのです。

そんな私が、あるときをきっかけにお金の勉強を始めました。そして、お金と向き合うようになってから、不思議なことに人生そのものの見え方が変わったのです。今回は、専門家としてではなく、一人の教員の体験談として、その過程を正直に書いてみたいと思います。

目次

きっかけは、漠然とした不安だった

お金の勉強を始めたきっかけは、ふとした瞬間に感じた、将来への漠然とした不安でした。「このままで、老後は大丈夫なんだろうか」「子どもの教育費は足りるのだろうか」。考え始めると、不安は次々と湧いてきます。

でも、その不安の正体が、自分でもよくわからない。なぜなら、自分のお金のことを、何も把握していなかったからです。毎月いくら使っているのか、保険にいくら払っているのか、貯金がどれくらいあるのか。問われても、はっきり答えられませんでした。

不安なのに、その中身がわからない。この「わからなさ」こそが、不安の最大の原因だったのだと、今では思います。

まず、現状を「見える化」した

最初にやったのは、自分のお金の流れを書き出すことでした。毎月の収入と支出、固定費、保険料。家計簿アプリを使って、お金がどこに消えているのかを、ただ「見える化」していったのです。

すると、いろいろなことが見えてきました。なんとなく払い続けていた保険料が、思った以上に大きかったこと。使途のはっきりしない出費が、毎月けっこうあったこと。数字にして眺めるだけで、自分の生活が客観的に見えてきました。

面白いことに、現状が見えただけで、不安は少し軽くなりました。正体のわからない不安が、「これとこれを改善すればいい」という具体的な課題に変わったからです。

少しずつ、行動を変えていった

現状が見えてからは、行動を変えていきました。といっても、劇的なことをしたわけではありません。入りすぎていた保険を見直し、必要なぶんだけに絞る。浮いたお金で、無理のない範囲の積み立てを始める。本を読んで、お金の基本的な知識を少しずつ学ぶ。

とくに、お金の全体像を学ぶ上で支えになったのが、何冊かの本でした。難しい理論書ではなく、図解や物語で、お金との付き合い方を教えてくれる本。こうした本のおかげで、「お金は怖いもの・難しいもの」という思い込みが、少しずつほぐれていきました。

もう一冊、物語を通してお金の力を学べる漫画も、頭の整理に役立ちました。ストーリーで学べると、知識が記憶に残りやすいものです。

変わったのは、お金そのものより「心」だった

お金の勉強を始めて、いちばん変わったのは、実はお金の額そのものではありませんでした。変わったのは、心のあり方です。

自分のお金を把握し、将来への備えを少しずつ進めている。その実感が、漠然とした不安を取り除いてくれました。「なんとかなる」ではなく「こう備えているから、大丈夫」と思える。この小さな自信が、日々の心の余裕につながっていったのです。

そして、その余裕は、仕事にもいい影響を与えてくれました。お金の不安に心を奪われずに、目の前の子どもたちに集中できる。お金と向き合うことは、巡り巡って、よりよい教育につながっているのかもしれません。

ちなみに、私が始めた積み立ては、世界中の株式に分散するタイプの投資信託(全世界株式型、いわゆるオルカン)を、ネット証券(私は楽天証券を使っています)でコツコツと、という、ごくシンプルなものです。ただ、これはあくまで私の場合。何が合うかは人それぞれなので、ぜひご自身で調べて、納得のいく方法を選んでみてください。

おわりに

お金の勉強は、お金持ちになるためだけのものではありません。自分の生活を見つめ、将来に備え、心の余裕を取り戻すためのものでもあります。少なくとも私にとっては、そうでした。

もし今、かつての私のように漠然としたお金の不安を抱えているなら、まずは現状を「見える化」することから始めてみてください。きっと、不安の正体が見え、最初の一歩が踏み出せるはずです。お金と向き合うその先に、もう少し軽やかな毎日が待っていることを願っています。

※本記事は個人の体験と考えを述べたものであり、特定の投資や金融商品を勧めるものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。資産形成に関する判断は、ご自身の責任で行ってください。

けーわい先生
小学校教員
1987年生(メッシ世代)
ハウツーよりもコンセプト
子どもを主語に教育活動を!!
自分の人生も豊かにしよう!!
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